コラム

2018.08.11 

リフォームとどう違う? 今さら聞けないリノベーションとの違い

リフォームとどう違う? 今さら聞けないリノベーションとの違い

 

リフォームとリノベーションという言葉をよく耳にするけれど、実は違いがよく分からないという方もいらっしゃるでしょう。
どちらも改修工事をすることに変わりはなく、そのことが分かりにくさにつながっているようです。
今回は、リフォームとリノベーションの違いをご説明し、リノベーションの2つの種類と、メリット、デメリットについてもご紹介します。

 

リフォームとリノベーションの違いって?

国土交通省のホームページに記載されている一般社団法人住宅リフォーム推進協議会では、リフォームとリノベーションの違いを次のように説明しています。

 

・リフォーム:原状回復のための修繕営繕不具合箇所への部分的な対処

・リノベーション:機能、価値の再生のための改修。その家での暮らし全体に対処した、包括的な改修

 

リフォームとリノベーションが混同しやすいのは、どちらも改修工事を指すためです。しかし、リフォームは、時間の経過や生活によって古くなったり壊れたりしたものを元に戻すという意味で使われます。一方リノベーションは、元通りにすることではなく作り変えること指し、もともと持っていなかった性能や価値を付加することで住宅の価値を高めることを意味します。

 

 部分リノベーションとフルリノベーションの違いとは?

リノベーションには2種類あります。部分リノベーションとフルリノベーションです。

 

・部分リノベーション:設備交換や住宅の一部を改修すること

・フルリノベーション:建物の骨組み(スケルトン)だけを残して取り壊し、間取りや内装、配管などの大幅な改修をすること

 

部分リノベーションは、キッチンやバス、洗面台などの水回り、壁や床などの張り替え、棚やベッドなど造り付けの家具を製作することなどです。フルリノベーションでは、建物の骨組みを活かして、住む人に合わせた住宅に作り変えることができます。骨組みだけを残すことから、スケルトンリノベーションと呼ばれることもあります。

リノベーションのメリットとデメリットを知っておこう!

 

リノベーションのメリットは、住宅取得にかかる費用を新築よりも抑え、工事の期間も短くできることです。新築の場合は物件が限られてきますが、中古住宅を視野に入れることで選択の幅が広がることも挙げられます。

フルリノベ―ションを考えているなら、住宅の設備は作り変えるので、物件選びの際に気にしなくても大丈夫です。人気エリアや駅近、海沿い、庭付き、古民家など、希望に合った物件を探し出すことに力を入れることができます。

 

デメリットは、こだわりを追求すると工事費用が高く、工事期間が長くなる可能性があることです。柱や配管など壊してみないと分からない要素があり、当初の計画通りに進まないことも予想されます。改修工事に入るのは中古住宅を購入してからなので、住居の費用をダブルで払う期間があることも押さえておきましょう。リノベーションの費用は住宅ローンに組み込めるものとそうでないものがあり、リフォームローンを用意している会社もありますので、予め確認しておくことをおすすめします。