コラム

2017.05.26 

床・壁・窓、防音リノベーションを進める際のポイント

 

部屋の騒音が気になる方は考えたい「防音リノベーション」。 防音リノベーションは、音漏れの原因となる床・壁・窓の3つから防音を図っていきます。ここでは床・壁・窓それぞれの防音リノベーションを進める上でのポイントをご紹介していきます。

床の防音リノベーション 床は、下の階への騒音の原因となる箇所です。床の防音リノベーションのポイントは次のようになります。
①防音の床素材に変更

 

床の素材を、防音性の高いものに変更する方法です。床の最もポピュラーな防音リノベーションであり、大抵の場合はこれで十分な効果が期待できるでしょう。費用は20万円~30万円が相場です。
②床下に遮音マットを入れる

 

更なる防音を望む方は、床の素材はそのままで、床の下に「遮音マット」を入れる方法がおすすめ。費用は30万円~50万円が相場です。
③床下に防音素材を入れる

 

更なる防音を望む方は、床の下に「グラスウール」などの防音性の高い素材を入れる方法があります。費用は高めですが、その分高い防音効果が期待できます。費用は40万円~80万円が相場です。
壁の防音リノベーション

 

壁は、周囲の部屋や屋外への騒音の原因となる箇所です。壁の防音リノベーションのポイントは次のようになります。
①壁に吸音材を入れる

 

壁の隙間に、防音性の高い「吸音材」と、加えて「遮音シート」を入れ防音を図る方法です。大抵の場合はこれで十分な効果が期待できるでしょう。費用は20万円~30万円が相場です。
②換気口を防音 更なる防音を望む方は、壁にある「換気口」に防音加工を施す方法があります。換気口にキャップを付ける簡易な方法から、換気口そのものを防音性の高いものに換える本格的なプランも。費用は5万円~10万円が相場です。
窓の防音リノベーション

窓は厚さがないため、外部への音漏れの原因となり易い箇所です。窓の壁の防音リノベーションのポイントは次のようになります。
①防音窓に変更する 窓は隙間に素材などを入れられないため、窓そのものを、窓ガラスを2重構造にした防音性の高い「防音窓」に変更する形となります。費用は10万円前後が相場です。
②内窓を取り付ける

 

更なる防音を望む方は、内側にもう一枚、「内窓」を取り付ける方法があります。窓と窓の間に空間が生まれ、音を閉じ込めるため更に一段上の防音効果が期待できます。費用は10万円~20万円が相場です。
防音室を作る

 

最後に、最上級の防音を求める方は、部屋自体を「防音室」に作り変える方法もあります。防振支持で部屋を浮かせ、その周囲を特殊な防音素材で包み込む手法となります。この方法は部屋を解体し一から再構築するため、費用は高額となりますが、その分極めて高い防音効果が期待できます。費用は数百万円~1000万円程度が相場です。

このように防音リノベーションには様々な方法があります。すべてをおこなおうとすると多大な費用が掛かる為、自宅の状況や求める防音レベルを考えつつ、計画していきたいところです。