コラム

2018.11.21 

子どもにピアノを習わせたい! 置き場所や床の補強はどうする?

ピアノは昔から人気の習い事です。子どもに本格的にピアノを習わせる場合、家にアップライトピアノを置きたいと考える親御さんは多いでしょう。しかしアップライトピアノの置き場所や重さによる床への影響が気になり、購入をためらっているご家庭も少なくありません。

そこで今回は、アップライトピアノを購入した場合の置き場所や、床の補強が必要なのかどうかを合わせてご紹介します。

 

アップライトピアノの大きさや、最適な置き場所は?

 

一般的なアップライトピアノは、幅が140155cm、奥行きは5060cmです。

ピアノの大きさと同じだけの面積があれば理論上は置けることになりますが、椅子の出し入れのことを考えると背後に充分なスペースがとれる壁際に置く場合が多くなるでしょう。壁際なら、梁や桁・大引き、根太といった床下の部材があるため、部屋の中央部と比べると耐荷重的にも安心です。

このように、スペースの都合や住宅の構造を考慮すると、壁際がもっともピアノの設置に適した場所だといえるのです。

アップライトピアノを置く場所には、床の補強が必要?

アップライトピアノの重さは160kg~270kgです。こう聞くと普通の部屋に置いても大丈夫なのか心配になる人もいると思いますが、結論からいうと心配ありません。

アップライトピアノは4本の脚で重さを支えているため、一本あたりの脚にかかる重さは

40~65kg程度となります。

住宅の床は、1平方メートルあたり約180kg以上の重さを載せられるよう設計されていますが、150cm前後のアップライトピアノなら

重さを支える脚が1平方メートルあたり2本ずつ載る計算になり、その重さは80~130kgとなります。つまり、建物の設計上は問題がないというわけです。

ただし、築年数が経っていて床材が傷んでいる場合や、ピアノのすぐ隣に重いタンスや机を置く場合など、耐荷重に不安がある場合は床材の補強をしたほうが安心です。

ベタ基礎であることや床板、根太、大引がしっかりしていることなどの条件がそろっていれば、「プラ束」と呼ばれるプラスチック製の束を設置するだけで簡単に行うことができます。

ベタ基礎でない場合は基礎から作ってあげる必要がありますので、床材の補強を考える場合は業者へ相談してみましょう。

子どもがピアノを楽しむには、環境作りが大切

ピアノを習うメリットは、音感やリズム感が身に付くことです。また、音を楽しみながら手を動かすので、芸術に対する感性が育つと同時に脳の発達にも良いといわれています。

何より、子どもがレッスンや演奏の宿題、発表会など一つ一つの課題を乗り越えていくことは、自分に自信を持てる大事な力、「自己肯定感」を育むことにつながっていくでしょう。

家にピアノを置いて練習がしやすくなれば、上達も早くなります。子どもが「ピアノって楽しい!」と思えるよう、存分にピアノを楽しめる環境を作ってあげてくださいね。