コラム

2018.06.14 

動線に注目! 使いやすいキッチンレイアウトのポイント

動線に注目! 使いやすいキッチンレイアウトのポイント

キッチンで料理しているとき、作業がしにくく不便に感じた経験はありませんか? 効率よく無駄の少ない動きで料理をしたいと思ったら、キッチンでの「動線」を見直すことをおすすめします。

今回はデザインや色彩にこだわる前段階、キッチンに立ったときの動線を意識したキッチンレイアウトを紹介します。

キッチンのレイアウトは5パターン

キッチンレイアウトは一般的に5つのパターンからなっています。ここでは5パターンのレイアウトを特徴と一緒に紹介します。メリットとデメリットを知って自分好みのキッチン選びの参考にしてください。

I型キッチン

Ⅰ型キッチンは、冷蔵庫やシンク、作業台にコンロが横1列に並んだキッチンです。Ⅰ型キッチンの動線は直線になります。メリットはシンプルな形状で使いやすく、間取りがコンパクトなキッチンに適していること。逆にデメリットは間口が広いと移動が増え、動線が長くなりやすいです。こちらのタイプのキッチンを導入する場合は、移動距離を考えて幅スペースを約3メートル以下に抑えると良いとされています。スペースによっては冷蔵庫の置き場が一直線にならないことも考えられます。冷蔵庫の場所も重要なので動線を考えてレイアウトしてみてください。

またこのタイプは家族に背を向けて料理をすることになるので、調理時に家族の顔を見て料理をしたいなどの希望がある方には不向きになります。

Ⅱ型キッチン

 

Ⅱ型キッチンは、シンクとコンロを2列に分けたキッチンです。メリットは作業動線を短くでき、コンパクトに対面キッチンが作れるなど、Ⅰ型のよいところ取りキッチンになります。デメリットは2列の間が狭いと動きにくく、広いと無駄な動きが多くなってしまう点です。レイアウトを考えたとき、通路幅を想定のうえ、キッチンに立つ人数を予測して決めると良いでしょう。調理中のものを移動したときに床が汚れることも想定して、床は耐水性の材料を選ぶのがおすすめです。

L型キッチン

L型キッチンとは、上から見たときに、シンクとコンロが90度に配置され、アルファベットの「L」の文字にみえるキッチンです。メリットはスペースを広くとれるので収納スペースを多く確保できます。洗い物をしてコンロへ向きを変えて調理できるなど、作業動線を最短にできる使いやすいキッチンタイプになります。デメリットは、洗い場とコンロの距離感を考えないといけないこと。コーナーができる分Ⅰ型よりスペースを確保する必要があります。

ペニンシュラ型キッチン

ペニンシュラ型キッチンは、リビングに面して対面型になっているキッチンで、コンロなど調理スペースの一片が壁に接しているタイプです。メリットは対面式キッチンを希望するママに人気のレイアウトで、家族とのコミュニケーションがとりやすいです。

デメリットはコンロ側がリビング方向に向くデザインになるため、油が飛ばないようにボードを取り付けたり、調理によって出るにおいを広げないために、換気扇やレンジフードを取り付けると良いです。水回りも同様に水はね防止用に約30㎝程度のボードを取り付ける必要があります。

アイランド型キッチン

アイランド型キッチンは、シンクやコンロなどキッチンの一部、または全体が壁に接触しておらず、島のように独立してリビングなどに置かれているキッチンです。

メリットは他に紹介したレイアウトの中でも家族や来客など人の出入りがしやすい点です。ホームパーティを頻繁にする方など、見せるキッチンとして人気です。デメリットは、表も裏も丸見えなので常に清潔さに気を遣うことです。水回りやコンロ回りは、ペニンシュラ型キッチンと同様に、ボードや換気扇やレンジフードを設置するなど、水はねやにおいに気を付け設置します。

動線を意識すると時短が実現!

今回ご紹介した5パターンのレイアウトが代表的なものになります。キッチンの動線を意識したとき、結果調理時間の短縮が実現します。

今後キッチンのリフォーム等を施工会社へオーダーする際は、具体的に水回りやコンロ、調理器具の配置を想定して伝えると、明確な指示となり理想のキッチンを手に入れることができます。動線とレイアウトを理解したうえで、家族とママが望む便利で快適なキッチン作りを実現しましょう。