コラム

2018.03.20 

戸建リノベーションに向いているのはどんな中古住宅?

戸建リノベーションに向いているのはどんな中古住宅?

マイホームの購入を考えている方の中には、新築ではなく中古戸建住宅を購入して自らリノベーションしようと考えている方もいるのではないでしょうか。中古戸建住宅を購入してリノベーションすることで、新築物件を買うよりも購入費用を安く抑えられることもあります。しかし、中古戸建住宅にはリノベーションに向いているものとそうでないものとがありますので、その点は注意が必要です。ここではリノベーションに向いている中古戸建住宅の特徴についてご紹介します。

1981年以降に建てられた戸建住宅

中古の戸建て住宅を購入する際は、その家が建てられた年を確認しましょう。建築基準法における耐震基準は1981年に改正されており、それにより誕生した新耐震基準で建てられた住宅は、阪神淡路大震災でも倒壊が少なかったという記録があります。

また木造住宅であれば、改正建築基準法(現行法)が施行された2000年6月以降に建てられた物件がおすすめです。それ以前の住宅に関しては耐震性が充分でないことが多く、耐震補強工事にかかる費用も高くなってしまいます。

安全安心な生活を送るには耐震性は重要です。耐震補強工事を安く抑えられる、築年数が浅いということも、リノベーション向けの物件の特徴のひとつです。

安さを求めるなら築年数20~25年

中古の戸建住宅を購入してリノベーションをする場合、物件購入費用以外にもリノベーション代がかかります。できることなら購入費用は安く抑えておきたいものです。

購入費用を抑えたいのであれば、築年数が20~25年くらいの物件がおすすめ。基本的に住宅の価値は20年でゼロになりますので、築年数が20年を超えている物件は土地代だけで購入できることがあります。

30年を超えてくると耐震性や設備が古すぎるなどの問題が出てきますが、20年くらいであれば、耐震性もそこまで悪くありません。

在来工法で作られた木造住宅
木造住宅の工法には主に在来工法と呼ばれるものと、2×4(ツーバイフォー)工法で作られたものと2種類あります。後者は床や壁、天井といった面で建物を支える構造となっており、壁を抜くことができません。そのためリノベーションにおける自由度が少なくなります。

反対に在来工法は柱と梁と筋交いによって住宅を支えるという構造のため、間仕切りの壁を自由に動かすことが可能です。柱や梁を動かすことはできませんが、壁の移動が自由に行えることは、リノベーションにおける自由度をかなり高くしてくれるでしょう。

また、鉄筋コンクリート造の住宅であれば、柱と梁で支えるラーメン構造の住宅を選ぶようにしましょう。壁と床で支える壁式構造は、ツーバイフォー工法と同様壁の移動に制限があるためリノベーション向きではありません。

中古の戸建住宅を購入してリノベーションをすれば、比較的費用を抑えながら理想のマイホームを作ることができます。中古戸建住宅を購入してリノベーションしようと考えている方は、ここで紹介したポイントを参考にして、リノベーションしやすく、また費用をより抑えることができる物件を選ぶようにしてくださいね。