コラム

2017.08.04 

失敗しないために! 知っておくべきリノベーションのデメリット

中古マンションを購入してリノベーションで理想の住まいを手に入れる人が増えています。新築のマイホームを購入するのに比べて費用を抑えることができるため、良い立地や余裕のある広さの住まいを手に入れられるのはリノベーションの大きなメリット。低予算ながらも、リノベーションなら内装や性能も新築同様の住まいにすることが可能です。

しかし、もちろんメリットばかりではありません。新築と比べてデメリットやリスクがあるのは事実です。「こんなはずではなかった!」とならないよう、リノベーションのデメリットについても把握しておきましょう。

(1)やりたいことが実現できない場合がある

 

新築で注文住宅を建てる場合、法規制に触れない限りどんな設計にするのも自由です。間取りや空間の使い方など、自分の思い描く理想通りの家を実現するのは難しくないでしょう。

一方、リノベーションは、元の部屋の間取りや内装などをかなり自由に変更することができますが、建物の構造やマンションの管理規約などによって制約を受けることになります。撤去できない壁がある場合や、水回り設備の移動ができない場合などもあるのです。

 

(2)思いがけない費用がかかる場合がある

 

中古マンションなど建てられてから年月が経っている建物の場合、リノベーションのために床や壁をはがしてみてはじめて、柱や配管など内部に腐食などの問題があることが判明する場合があります。その補修のために、当初予定していなかった費用が発生する可能性があるというわけです。

元になる建物が古いゆえの思いがけない工数および費用が発生するリスクがあるのは、リノベーションのデメリットの一つだと言えます。

 

(3)リフォームローンを利用する場合は金利が高め

 

中古マンションや中古住宅を購入してリノベーションをおこなう場合、住宅ローンでリノベーション費用もまとめて借り入れできますが、購入する物件の条件などによっては、リノベーション費用をまかなえるほどの融資が下りないケースもあります。このような場合には、別途リフォームローンを利用することもありますが、リフォームローンは住宅ローンと比べ金利が割高になるのがデメリットです。

 

(4)実際に入居できるまでに時間がかかる

 

新築の物件を購入した場合、引き渡しとともに入居することができますが、リノベーションの場合は物件引き渡し後にリノベーションの工事をおこなうことになります。例えば、元の住まいを売却して、その費用を新居の購入費用やリノベーション費用に充てたい場合などには、仮住まいが必要になることもあります。