コラム

2017.04.08 

どれを選ぶべき? 住宅ローンの金利の種類

住宅ローン選びでは、金利タイプの選択が重要なポイントになります。住宅ローンの金利は、主に「全期間固定型」「固定期間選択型」「変動型」の3種類に分けられます。それぞれどのような特徴があるのかや、どんな人に向いているのかなどを見ていきましょう。

 

 

住宅ローンの金利の種類1:全期間固定型

 

「フラット35」に代表される全期間固定型の住宅ローン。その名の通り、借入から完済までの金利が固定されているローンです。

金利が固定されているため借入時に返済額が確定し、金利上昇により返済額が上がることはありません。将来の返済計画が立てやすく安定して返済しやすいのがメリットです。

変動型の住宅ローンと比べると、借入当初からの金利が高めに設定されていますが低金利時代の現在は、当初の金利差も以前と比べ小さくなっています。

計画的に安定したローン返済をしていきたいという方に向いている金利タイプです。

 

住宅ローンの金利の種類2:固定期間選択型

 

固定期間選択型は、金利が固定される期間を選べるタイプの住宅ローンです。借入当初の一定期間(2年、3年、5年、10年、20年などから自分で選べる)は、金利が変わらず、固定期間が終了した時点での金利で返済額の見直しが行われます。固定期間終了後は変動型に変更できるものもあります。

固定期間が長いほど金利は高くなりますが、金利が上昇すれば見直しの際に返済額が増える可能性もあります。

子どもの教育費などの出費があるうちは返済額を抑えたいが、将来的にはもう少し返済額が増えても対応できる見込みがあるという方などに向いている金利タイプだと言えるでしょう。

 

住宅ローンの金利の種類3:変動型

 

民間金融機関の住宅ローンの多くが採用している金利タイプが変動型です。半年ごとに金利の見直し、5年ごとに返済額の見直しが行われるタイプの住宅ローンです。借入当初の金利は低く設定されていますが、将来的に金利や返済額が上がる可能性が高くなります。

低金利が続く現在では急激な金利上昇は考えにくいですが、住宅ローンは長期にわたって返済するものです。将来的の家計についても考えたうえで選択する必要があるでしょう。

将来的に収入が増える見込みが高い、共働きで家計に余裕があるなど、金利が上昇した場合にも対応できる方に向いている金利タイプです。

将来を見据えて金利タイプを選ぼう!

 

住宅ローンを選ぶ際、金利は低い方が良いと考えがちですが、単純に借入当初の金利にだけ注目するのではなく、返済までの金利の変動などに注目するのが重要になります。将来にわたっての家計や返済計画などを考えた上で金利タイプを選ぶことをおすすめします。